EDの原因は何?女性に「またダメなの?」と言われたくない男のED対策

子づくり目的だけでなく、パートナーと良好な関係を築く上でも、本来は楽しいはずのセックス。ところが、いざ本番というときに中折れしたり、そもそも勃起しなかったりすると、男としての自信はすっかり喪失。その症状がさらに続くと、相手の女性から「またダメなの?」と厳しく責められ、セックスに恐怖心さえ抱くことになりかねません。
そんな悩める男性は、実は少なくないのです。中折れや勃起しない症状はたまたまではなく、それはEDかもしれません。では、EDとは何でしょうか?どうすれば改善するのでしょうか?
今回はEDの原因や対策についてご紹介します。

EDの原因は何

あなただけじゃない!日本のED患者数

「ED」という名前を見たり聞いたりしたことのある人は多いと思いますが、具体的な症状や患者数まで詳しく知っている人は少ないかもしれません。そこでまずEDの基礎知識からお伝えします。

EDとは?

EDとは「Erectile Dysfunction」の略で、日本語では「勃起不全」と訳されます。定義は「セックスのときに十分に勃起しない」「勃起した状態が長く続かず、セックスを最後までフィニッシュできない」という意味です。詳しくは次章で解説します。

一方、性的不能を表す「インポテンツ(性的不能)」というドイツ語を日本語読みにした外来語が以前はよく使われていました。これまではインポテンツとEDの違いとして、インポテンツは完全に勃起しない症状を示し、EDは勃起してもすぐ萎えてしまったり、なかなか勃起しない症状のことを表すという考え方もありました。
しかし、「不能」という表現が必要以上に患者を傷つけることもあり、1992年からはどちらもEDと呼ぶのが一般的になっています。

EDの患者数

古いデータですが、1998年の調査によると、軽度を除いた中程度と完全なEDの患者数は約1130万人でした。一説では現在の患者数は推定1800万人と言われています。1998年の段階で成人男性の4人に1人が中等度以上のEDとなっていて、このうち50~60代に限ると2人に1人がEDの症状を自覚しているとされます。

また中折れ?それってEDでしょ

EDの詳しい定義や原因について解説します。
EDの定義は「満足なセックスが行えない状態」です。いったんは勃起しても、中折れするなどしてセックスを最後まで行うことができなければEDが疑われます。またマスターベーションで勃起・射精ができていても、セックスでは勃起や射精ができなかったり、女性の膣内での射精が困難な場合もEDの定義に合致します。
こうした状態が3カ月以上続いた場合はEDの疑いが濃厚と言えるでしょう。

EDの症状

症状は以下の3つの段階に分別できます。

  • 軽度ED(たまに勃起しなかったり中折れすることがある。勃起時の硬さが不十分)
  • 中等度ED(時々セックスが最後までできないことがある)
  • 完全ED(全くセックスができない状態)

EDの原因

EDの原因は大きく分けて次の3点が指摘されています。

血管や神経の障害

50歳以上に多く見られます。血管や神経は加齢とともに弱くなっていきますが、ほかにも不健康な生活の積み重ねによる肥満や糖尿病などが原因で男性器の血流が弱くなると、EDにつながります。

ストレス

仕事・夫婦間・人間関係においてストレスを抱えていたり、たまたま一度性行為がうまくいかなかったことで「次もまたできないのではないか?」と不安になったり、早く子供をつくらなくてはいけないといった心理的プレッシャーもEDの原因になります。マスターベーションでは問題なく勃起・射精ができるのに、セックスになるとうまくいかない場合は、ストレス性のEDである可能性が高いでしょう。

内服薬の副作用

降圧剤や抗うつ剤、睡眠剤といった中枢神経・消化管・循環器に作用する内服薬の副作用が原因でEDとなることもあります。

中折れ解消は生活習慣の改善から

EDはウイルス性の病気のようにすぐに症状として表れるものではなく、その多くは不健康な生活習慣の積み重ねで少しずつ進行していきます。

不健康な生活習慣とは、喫煙、過度の飲酒、偏った食生活、運動不足などです。それが肥満やストレスを招き、EDの原因になります。

EDは重い病気の前兆!?

不健康な生活習慣を続けることはEDにとどまらず、高血圧症や糖尿病、さらには心臓病や脳卒中といった重い病気を引き起こすおそれがあります。いわばEDは重い病気の前兆とも言える症状なのです。
EDの大きな原因の一つは血管が弱ることです。それは「動脈硬化」と言われます。男性器の動脈の血管は細く、動脈硬化が起きると最初に影響を受けます。つまりEDは動脈硬化の初期症状と言えるのです。
動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や狭心症、脳卒中といった重い病気につながります。動脈硬化の予防は糖尿病や肥満を防ぐこと。つまり、生活習慣を改善することがEDのみならず、生活習慣病やその先の重い病気の予防になるということです。

ピクリともしないEDを改善!

EDは治療可能です。EDに悩んでいる男性に、日常生活における改善策や最新の治療方法をご紹介します。

大事なのは生活習慣の改善です。食生活を野菜中心に変えるとともに、ウォーキング、ストレッチ、スクワット、筋トレなど適度な運動を習慣づけることが強い勃起力を復活させる第一歩です。

精力剤やサプリ、さらにはバイアグラ、レビトラ、シアリスといったED治療薬を服用する方法も人気です。根本的な解決には生活習慣の改善が一番ですが、セックスの機会が間近にあるときに「特効薬」的に使用すると、一定の効果が期待できます。
ただし、心疾患を抱えていたり透析中の人は服用が禁止されているケースがあります。

最近では、強制的に勃起させるICI治療(海綿体注射療法)という方法も存在します。これはバイアグラなどの服用を禁止されている人にも行うことができます。ただし日本では未承認の治療法なので、自己責任となります。
方法は男性器に血管作動薬を直接注射するというものです。性的刺激がなくても強制的に勃起させることができ、副作用の少ない点がメリットです。注射してから10分ほどで勃起が始まり、持続するのは2~3時間なので、治療後はすぐにセックスする必要があります。

一方、過度のストレスが原因のEDの場合は、心理カウンセリングを受けることで効果を感じられることがあります。
また、「ノン・エレクト法」という方法もあります。これは「また失敗したらどうしよう?」という不安を抱えている場合に、あえて挿入しないという方法です。挿入をせず、ただ女性と抱き合ったり男性器を女性器にソフトに当てるなどの行為を繰り返すことで自然な勃起を促すというもので、これを繰り返すうちに再び勃起力が回復していくと言われます。ただし、女性の理解と協力が必要です。

いつまでも満足できる性生活のためにEDの治療を

イギリスのロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガーが72歳にして8人目の子供をつくったように、70代になってからも性生活は可能です。ただし、そのためにはミック・ジャガーのように厳しい節制を心掛け、運動を日常的に行うことが必要です。
逆に、不健康な生活を続けていると、生活習慣病を患い、早い人では30代からEDの症状が出始めます。
さらに、一度失敗すると、「また次もうまくいかないのではないか?」「今日も女性をガッカリさせてしまうのではないか?」と不安になり、身体的要因だけでなく心因的問題が重なって、中程度から完全なEDを発症してしまうおそれもあります。
EDの症状は治療できます。EDに悩んでいる人は、男性専門の病院などで治療を受けることをおすすめします。
男性も「灰になるまで」男といきたいものですね。